四十一、「ナーランダー寺周辺」

ナーランダー寺の西北に大寺院があり、高さ、三百余尺で、バーラーディトヤ王(婆羅阿迭多)が建てたものであったのでした。
この寺の装飾は実に美しいものなのでした。
その中の仏像は菩提樹像(ぼだいじゅぞう)と同じなのでした。

また、この寺院の東北にストゥーパがあり、ここは昔、如来が、七日間説法なされた所なのでした。
西北には過去四仏の座処(ざしょ)があり、その南に黄銅製の精舎(しょうじゃ)があったのでした。
これは戒日王(かいにちおう)が建てつつあるもので、まだ、未完成でしたが、出来上がれば高さ、十余丈になるに違いないのでした。

次にその東二百余歩に銅の仏の立像(りゅうぞう)があったのでした。
高さ、八十余尺で、六階の建物でこれを覆っているのでした。

ともに昔、満冑(プールナバルマン)王が造ったものなのでした。
その東数里にストゥーパがあり、ここは釈尊が初めて成道(じょうどう)し、王舎城に向かってここまで来られたとき、ビンビサーラ王が国民大多数の衆とともに迎え、仏に会ったところなのでした。

さらに東に三十余里行くと、インドラシャイラグハー山(因陀羅勢羅窶訶山、帝釈窟)があったのでした。
山の東峯にストゥーパがあり、僧婆(ハンサ)(唐に鴈という)というのでした。

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