二十四、「バーミヤンの様子」

バーミヤンは摩訶僧祇部(まかそうぎぶ)の学僧、アールヤダーサ(阿梨耶駄婆 唐では聖使という)とアールヤセーナ(阿梨耶斯那 唐では聖軍という)がいて、ともに良く諸法に通じていて、三蔵法師を見て、遠方の中国にこのような僧がいることに驚嘆し、礼を尽くして各地を一緒に礼拝して回ったのでした。

王城の東北方の山には高さ、百五十尺の立石像(りゅうせきぞう)があった。
像の東には伽藍があって、その東に鋳銅製の釈尊の立像があったのでした。
高さは、一百尺でした。伽藍の中には、釈尊の涅槃の臥像(がぞう)があって、長さが一千尺もあったのでした。
どれもが絶妙にして荘厳なものでした。

これから東南方に二百里ゆくと、大雪山を超えて小さな川に至ります。
そこに伽藍があり、中に仏歯と劫初(ごうしょ)の時の独覚(とせくかく)(十二因縁を観じて涅槃に悟入(ごにゅう)すること)の歯があり、長さ五寸広さ四寸弱であったのでした。
また、長さ三寸、広さ二寸の金輪王の歯があったのでした。
さらに容量八、九升(しょう)ばかりのシャーナカヴァーシー(商諾迦縛婆 もと商那和修というのは訛りである)が持っていた鉄鉢や赤色のサンガーティ衣(僧伽胝(そうぎやち)衣 最外部に着る僧衣)があったのでした。

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